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このようなメール
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小資本でお金儲け
○○ ○子 ・ 口座番号○○○○
□□ □雄 ・ 口座番号□□□□
△△ △美 ・ 口座番号△△△△
◇◇ ◇夫 ・ 口座番号◇◇◇◇
上記の四人に千円ずつ振り込んで下さい。
振込み後、一番上の人を削除して一番下に自分の名前、口座番号を入れて、メール、掲示板への書き込みなどで、できるだけたくさんの人を勧誘して下さい。
私はこれで先月30万の振込みがありました。
違法性は?
「先に参加した者が抜けていくシステムなので違法性はない」
▽▽ ▽彦 弁護士
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このようなメールを、多数送りつけて勧誘する商法です。
組織の仕組みが加入者が無限に増加することを前提として成り立っているのであれば、一番上の人が抜けようが、再加入を繰り返そうが、「無限連鎖講防止法」に違反する「ねずみ講」にあたります。 この法律では、ねずみ講の開設、運営、勧誘を一切禁止しています。
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この商法で有名なのが、「豊田商事事件」です。
「豊田商事」は1981年に大阪で”永野一男会長”によって設立されました。
「豊田商事」と言うと、トヨタ自動車を創造してしまいますが、そこが狙い目で、「トヨタ自動車」の関連会社と思わせ、客に純金の売買を持ち掛けます。
売買が成立すると”金”は安全面から保管が難しいので預かると称し、預かり証 「純金ファミリー契約証券」と言うペーパーを渡す、もちろん”純金”などは存在しません。 ただ本社には展示用に金塊が飾ってあったそうです。
金利は、年10%ほどで運用する、しかも利息の10%を前渡にするので、90万円を支払えば、額面100万円の「純金ファミリー契約証券」が買える訳で、お金は渡しません。
このような商法で、一人暮らしの老人をターゲットに、売るためには手段を選ばないセールスマンを使って、二千億円以上も集めました。 年収何千万のセールスマンもざらにいたそうです。
しかし、長くは続かず「満期がきたので解約してくれ」「会社に保管してある金の現物をくれ」などの要求を「豊田商事」は受け入れず、「なかなか解約させてくれない」などの苦情が殺到し、やがて社会問題になりました。 それでもしばらく生き残っていたのは、高額な顧問料で弁護士を雇い、法律の部分で対抗していたからです。
その後の「豊田商事」”永野会長”は報道のとうり、刺殺され、倒産しました。
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