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この商法は、地方の二束三文の広い土地をタダ同然の値段で買占め、千倍位の値段で客に売りつける商法です。
土地を買い占めた不動産屋の営業マンは客に「この土地は必ず値上がりする」「新幹線が通る」「ニュータウンができる」「工業地帯になる」「別荘地になる」などと言って、関連した新聞記事や豪華なパンフレットなどを見せたり、「今、申し込みが殺到している」などと言って契約を急がせたりします。
さらには、現地無料説明会と称して契約した客には、旅費は不動産屋持ちで一泊二日の現地見学ツアーを開く。 客はタダで旅行ができるうえに、購入する土地が見れるので喜んで参加する。
現地では、原野の中に派手な看板を立て「ここがあなたの土地です」などと言い、口からデマカセの値上がり話や開発話を調子よく説明。 ホテルでは飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ。
ここからがまた、営業マンの出番である。 宴会でご機嫌の客をつかまえて、更にもう一区画の購入を勧めたり、別の物件の購入を勧めたりする。 客はタダで旅行に招待されているうえに、豪華な宴会の接待を受けているので、酒の勢いも手伝ってその場で契約してしまう。
不動産屋としてはタダ同然の土地が原価の千倍(百坪5千円だったら5百万円)で売れるのだから、無料ツアーを開いて豪華な宴会で接待しても大儲けできるのである。
その後、原野はそのままで値上がりしたためしはない。
被害を防ぐにはまず、このような儲け話を赤の他人が持ってくるわけがありません。
必ず値上がりするのであれば、その筋のプロの人たちが買い占めて値上がりするまで待っています。 美味しい所はその人たちが持って行ってしまいます。 もし購入するのであれば、業者は都合のいい事しか言いませんから、自分で徹底的に調査することです。
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【二次被害】
売れない土地を買わされた被害者の「なんとかしたい」と言う気持ちにつけこんで、客を紹介すると言って近づき、広告料、測量費用、手数料などを騙し取る詐欺が実際に起きています。
被害者に近づく業者は野原商法の不動産会社の仲間であることは言うまでもありません。
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